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やさしいキスをして?
第11章 おまけ〈三島〉
『今はもう…僕と居る時のまどかちゃんが、一番だ……//』
僕を見上げて。可愛く笑う君のことが好きだから。片想いしてた頃よりずっと…僕は君のことが好きになっているから。
『何…?彼女が一番…何なの?』
気後れするより、僕は前へ踏み出さなきゃいけない。その笑顔を絶やさないよう…君の隣にいる為に。
『一番…いい顔して笑ってくれるんだ。誰も見たことないような顔で、僕だけに…//
だからやっぱり、彼女の手を取るのは僕だ!…じゃあ行ってくる!』
大急ぎで教室を飛び出した僕の耳に、
『なによ…嬉しそうな顔しちゃって…。せめて一度くらい、告わせて欲しかったわ……ううッ……ちゃんと告いたかっ…のに…』
掠れる声は届かなかった。