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第12章 おまけ〈マドカ〉

『悪いけど…帰ってくれ。』


静かに告げた啓太くんはトンと肩を押し、ゆうひくんを列から追い出した。


『なっ…何すんだよミッシー？！皆で仲良く食って解散しよーって…』

『邪魔だ。帰れ。』

『はぁああ？！』


あまりに唐突な展開に、温厚なゆうひくんも声を荒げる。あさひの為とはいえ、啓太くんやり方がちょっと横暴かも…？


『何ワケ分んないこと言っ…！』

『うるさいな。ここのおしるこは、まどかちゃんと二人で食べると約束したんだ。参拝も無事に終わった今、僕らの邪魔をする権利はないはずだ。いいからさっさと、二人きりにしてくれ。』


早口で。まくし立てるように言い放った啓太くんの顔は…赤提灯の光で真っ赤だった。