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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉


一方、講義室───


『ミッシーってさぁ…チェリーなの?』

『はあ?お前、何をふざけているんだ。』


休憩時間中、隣の席から話しかけてきたゆうひを、三島が一喝した。


『あ、違った?ゴメンゴメン!さすがにそれはないか!』

『馬鹿か、君は。』

『なになに?何の話〜?』


話に入ってきたのは、ゆうひと部活仲間のトオル。三島とは同学部であり、チエミの彼氏でもある。
(ゆうひ・トオル/サッカー部)
(三島・あさひ・まどか・チエミ/同サークル)


『いやな、今朝構内でさぁ、スキンの無料配布やってただろ?ナントカ促進キャンペーンって。ミッシーってばその配布員をさ、ものっすごく不自然に避けて通ってたから…てっきりチェリーなのか?って(笑)まぁさすがに、違うって話をしてたんだよ。』

『なんだそれ。いくらマジメの けーた とはいえ、あんな美人が彼女だぞ?そりゃあり得ねーな!』

『ハハ!君は馬鹿かって、今怒られたとこだって!』


隣に座ったトオルからツッコミを受け、ゆうひは笑いながら返答した。



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