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第14章 おまけ〈マドカ②〉

『だってムカつくじゃない。そんなんだから、マドカが悩んでることにも気づけないんでしょ？！そもそもこの旅行の趣旨はソコなんだから。部屋は絶対、一緒じゃないとっ！』

ムキッと牙を剥くあさひに対し、

『部屋割りなんて小さなことよ。別々だからって、出入り禁止じゃないんだから。趣旨に則るならむしろ、こっちから奇襲かけてやる！位の心づもりでいればいいのよ。』


チエちゃんは、さらりと笑い飛ばした。…うん、こんなことで落ち込んでても仕方ない。私も気持ちに余裕を持たなくちゃ。


『き、奇襲って…//チエミ、意外と肉食だね？』

『あら、人聞きの悪い。何も押し倒せって意味じゃないのよ？女の色気をチラッと出して、向こうからけしかけて来させればいーの』


チエちゃんってやっぱ、経験豊富なのかなぁ…//あいにく私、色気なんて持ち合わせてないんだけど。でも…もし二人きりになれたら、甘い雰囲気くらいは目指してみようかな…