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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『騒がしいわねー…ゆうひ、あんた何やってんの?』
『あ…はは。まあ、男同士の戯れだよ…』
吹き抜けのリビングを見下ろしながら、あさひは意味不明と口走った。そして、隣の私と目が合ったゆうひくんは…
『あ、心配ないよ。ミッシー、あいつすぐに出てくると思うから。今はちょっとだけ、そっとしといてやってくれる?』
なんて、愛想笑いをした。そうは言っても…啓太くんが怒鳴り散らすなんて、滅多なことじゃないのに。一体何があったんだろう。
『おーいみんな!荷物片したら、出てこいよ。釣りするぞー。』
外から呼びかけるトオルくんの声に、
『いいタイミングね。行きましょ。』
チエちゃんは階段を下って行った。何か…クスクスと笑ながら。チエちゃんには今のやりとり、意味が分かったのかなぁ…?