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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『おいそこ〜マイナスイオン出過ぎなー。周りの森林より出てんじゃね〜?(笑)』
『いいわねぇ〜癒される。』
トオルくん達の茶々に
『う、うるさいな…///』
すぐ真っ赤になっちゃう啓太くんも、好き。
『あ。何そんなに笑ってるんですか…//』
『んふふ、なんでもなぁ〜い//』
照れ屋で、敬語で。
『なんでもないって顔じゃないですよ…//』
『やだな、なんでもないもんっ//』
真面目な性格や、穏やかな目元、落ち着いた物腰も。私が恋をした高校生の啓太くんは、今も啓太くんの中にいて。
『ミッシー、トオルー!こっち来いよーみんなで勝負しよーぜ!』
3年の月日と共に変わったのは、私達の距離。
『行こうか、まどかちゃん。』
『うん!』
自然と手を繋げるようになって。時には人前で、腕を組んで歩くことだって。
『そこ滑るから気をつけて。』
変わらない優しさと、近づいた距離。私達、ちゃんと進んで来たよね?これからも、近づいていけるんだよね?