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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『相原さん、お願いします。』
そう言ってチエちゃんに私を委ねると、
『お前達はこっちだ。バーベキューセット、組み立てるぞ。』
『え、まーかちゃんは?』
『いいんだよ。』
トオルくんとゆうひくんを引き連れて、さっさと離れて行ってしまった。
『マドカ〜大丈夫?!』
『…ちょっと擦りむいてるわね。おいで、消毒したげる。確かリビングに、備え付けの救急セットがあったはずだわ。』
二人に声をかけてもらったけど、
『ほら、マーカちゃん。服も着替えよう。』
急に踵を返した啓太くんのことが気になって
『ってか何なの三島くん。マドカを放っぽってバーベキューセットって。彼氏のくせに薄情な奴!』
あさひの言葉が胸に刺さって、悲しくなった。