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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『なーんだ!やっぱり三島くん、マドカを大事にしてんだね!』
タオルを持ってきてくれたあさひは、笑顔。
『うん…そうね…』
私も笑って返した。
でも、なんでだろう…モヤモヤする。
『軽くシャワー浴びるでしょ?手当はその後。夕飯の準備して待ってるわ〜』
パタン…
脱衣所で、服を脱ぎながら思い出す。
さっきの啓太くん…手を取ってくれた時の驚いた顔。そこから風のように去って行った、あの背中。
本当にあれは庇ってくれただけ…?
『……避けられてたり、して…』
見ちゃいけない、見たくない、
離れたい、側にいたくない、…
そんなまるで、拒絶されたみたいな空気を感じたのは…
私の考えすぎ、かな……?