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第14章 おまけ〈マドカ②〉

『…待ってくれてるの。アタシの気持ちが追いつくのを。文句も言わないで、辛抱強く…』

『そうだったんだ…』


話を聞いて、驚いた。チエちゃん達は、そういうのに慣れていそうなイメージだったから。見えない所で…みんな色んな悩みを抱えているものなんだなぁ…


『ぶつかって、受け止めて、寄り添って。そうやって少しずつ、二人の歩調を合わせていくものなのね…きっと。本当の恋愛って…』


缶を眺めるチエちゃんは、どこかうわの空。
まるで遠い場所を見ているみたいで…


『…それが欠けていたから……アタシ達…』

『………？』


静かな声に滲む、後悔のような色。
今のって、どういう………？