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第14章 おまけ〈マドカ②〉

『お前なぁ…お子様かよ。シャンとしろ！』


ペシッとお尻を叩くゆうひくん。それを笑って、チエちゃんはトオルくんの残したチューハイを飲み干した。


『…トオルみたいなお子様だったら、欲しいわね。きっと可愛いわ…』


既に寝息になってるトオルくんを撫でる手は、とても愛情に満ちていて。一瞬、魅入ってしまうくらいに綺麗。


『チエちゃん…いいお母さんになりそうだね。』

『あら、そ？』

『てゆーか、トオルにはもったいないでしょ！チエミにはもっと、大人で包容力ある人の方がお似合いなんじゃない？』


決して悪気があったわけじゃない。ノリで言ったあさひの言葉にチエちゃんは…


『それは逆…』


そっと目を伏せた。