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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『…あ、啓太くんお腹空いてる?後でお夜食持って行こうか?』
『え、ああ…うん…』
『ちなみにゆうひくんは?小腹とか空いてない?』
『んー…じゃあ甘いもの。何かありそう?』
『ちょっと見てくるね。』
キッチンへ消えたまどかの後ろ姿を見届けて、ゆうひは切り出した。
『で、ミッシーも混ざるか?』
『……………』
『まっ…あさひは割かしアッサリしてるからな。風呂もそんなに時間はかかんねーよ?』
感じる視線を無視しつつ、ゆうひは淡々とカードを切った。それが尚、三島を痺らせた。
『……お前、部屋に戻るという選択肢はないのか?』
『やだよ、暇だし。あさひが出てくる前に寝ちゃうじゃん。おれはここから動かねぇ。』
『……………』
『だーかーら!心配なら混ざればいーじゃん?あさひが来るまで、ここで3人でトランプ!それが嫌なら、もしくは…』
わざとらしく言葉を切ったゆうひはニヤリと三島を見上げた。ポケットに手をつっこみ…
『自分の部屋にマドちゃんと2人きり…♡の、どっちかなんじゃねーの?』
性懲りも無く、“備え”を渡そうとした。