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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『……………』
部屋に戻った三島は、絶句していた。
それもそのはず…机に伏せるマドカは、すっかり寝息を立てていた。三島の手にするコップには、温かいお茶。それを用意していただけの、ほんの僅かな間に起きた事象とは、到底思えなかった。
『…ま、まどかちゃん、そんな所で風邪を引きますよ?眠いなら、そろそろ部屋に戻った方が…』
声をかけてはみるものの、そのすややかな寝顔に、もはや言葉も続かない。
(いや……///さすがにちょっと……油断しすぎにも程があるんじゃ…//?!)
ガリガリと頭を掻いた三島は、先ほどマドカの転がったベッドに目を向けた。続けて自分の鞄にも目を向け、そこでブンブンと頭を振った。
(いやいやいやっ////!!まあ…とりあえず布団に移動させてみようか。動かす途中で、大抵目覚めてくれるだろう!)
……否。
三島の予測は見事裏切られ、マドカはキレイに北欧柄の布団に収まってしまうのだった。