この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『爆睡、ですか……』
移動の際、マドカの柔らかな抱き心地と、不意に香った風呂上がりの匂いに動揺した三島は、終始息を止めて彼女を横たえた。それ故、布団を掛けてやったと同時にドッと疲れが吹き出し、さらには無垢なマドカの寝顔に脱力し、崩れるようにベッド脇へと座り込んでいた。
(確か、川の音が気になって寝付けないって…そういう話じゃなかったのか…?)
などと三島の頭に浮かぶ疑問も何のその
『んうぅ…』
自分の顔のすぐ側に寝返りを打ったマドカに、三島の思考は蒼白と化した。