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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉


『爆睡、ですか……』


移動の際、マドカの柔らかな抱き心地と、不意に香った風呂上がりの匂いに動揺した三島は、終始息を止めて彼女を横たえた。それ故、布団を掛けてやったと同時にドッと疲れが吹き出し、さらには無垢なマドカの寝顔に脱力し、崩れるようにベッド脇へと座り込んでいた。


(確か、川の音が気になって寝付けないって…そういう話じゃなかったのか…?)


などと三島の頭に浮かぶ疑問も何のその


『んうぅ…』


自分の顔のすぐ側に寝返りを打ったマドカに、三島の思考は蒼白と化した。



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