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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『シャワー浴びる?風邪ひくと大変だし…』
『いや、僕はいいよ。まどかちゃんこそ、どうぞ…』
夏の雨とはいえ、結構冷えた雨。とりあえず私から先に浴びることにした。
ヒュォオオオオ…!
私があがった時には外は、かなり荒れた模様になっていた。
『啓太くん、よかったらシャワー…』
『お、おおお構いなく!』
『でも…乾燥機まだかかるし…』
かろうじて下のジャージは貸してあげられたけど…上は替えの服がないということで、啓太くんはずっとバスタオルを羽織った状態だった。髪も生乾きだし、見るからに寒そう。本当に風邪ひきそうなんだけど…
『あの、無理しない方が…』
『大丈夫でっ…ハッ…ハッ…くしょ!っくしょ!ハックション!!』
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『…お湯溜めましょうか?』
『……シャワーをお借りします…』
何とか、納得したみたい。