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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『ひゃっ…何…停電ッ?!』
さっきから雷は鳴ってたけど…まさか、落ちたの?!
『やだ…怖い…け、啓太くん…!』
急な真っ暗闇が怖くて、思考が止まる。動けなくて、その場にしゃがみ込んでいると…
『大丈夫、たぶんブレーカーを上げれば元に戻りますよ。』
携帯を明かりにした啓太くんが近づいてきて、背中をさすってくれた。それから玄関上のブレーカーを操作してくれて、すぐに電気は復旧した。
『ありがとう…』
『いえ。ここのブレーカー、まどかちゃんにはちょっと高くて届きにくいですね…僕がいて、良かったです。』
優しく笑ってくれた顔にホッとする…本当、啓太くんが居てくれて良かっ…
『いゃああああ!!』
突如、巨大な雷の音が響き渡って、大声で啓太くんに抱きついてしまった。