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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『……もう怖くないでしょう?』
『…っ…怖くなくちゃ、いけないの?』
肩に置いたその手で…
お願い、私のこと抱きしめて……
『……きょ、今日は外に出るのは危ないよ…だから、うちに泊まって…?私も一人じゃ、きっと眠れない。だから…だからっ…!』
声が震えて上手く言えない…
お願い…
啓太くんお願いっ………!
『………確かに、夜になるとますます危なくなりそうなので…今の内に帰ります。戸締まりには十分、気をつけて下さい。』
両肩を押して引き剥がすと、逃げるように。啓太くんは荷物を掴んで出て行こうとした。