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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『ばかっ!何で返事してくれなかったの?!また置いていかれるのかと思って、心配したじゃない!』
『………っ////!』
『中途半端なとこで止めて、何してたのよ!もやもやしてる私の気持ちにもなってよね!』
一人にされて怖かったのと、出て行かれるかもしれない不安に駆られ、必死。だから本当に気づいてなかった。叫びながら、自分の胸に啓太くんをぎゅーぎゅー押しつけてたなんて…全然ちっとも、自覚がなかった。
『何とか言ってよ!私、すっごく不安だったん……っ、ひゃぁあ/////!!』
『〜〜〜っぷは…////』
ようやく痴態に気づいて、慌てて手を離す。軽く酸欠っぽい啓太くんは、返事の代わりにスッと片手を挙げた。