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やさしいキスをして?
第14章 おまけ〈マドカ②〉
『ごちそうさまでした。』
『おそまつさまでした。』
よくよく考えてみると、昨日は夕飯も食べずに寝てしまったので。割としっかりめに用意した朝食。食べ終えた頃には結構時間が経っていて…あと20分で支度しなくちゃと内心焦る。
『洗い物、僕がするよ?』
『あ…いいの?啓太くん準備は?』
『僕はもう、いつでも出れるから。』
その申し出に甘え、狭い通路でバトンタッチしていると…
『わっ…わわわっ…!』
勢い余って、足元の何かをふんずけた。
『大丈夫?』
特にコケはしなかったけど、
『あ、ごめん…啓太くんの鞄、蹴飛ばしちゃった……』
『ああ、別に構わ……なっ!!!』
口が開いていた鞄から飛び出していたのは…
『うわあぁぁ違う////!違うからッッ!!』
…避妊具の箱だった。