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トラワレテ…
第5章 欲情
「素敵なトコですね。潮風がキモチいい…。」
「うん。秋の海もなかなかでしょ。遼さんあ〜見えてこの辺じゃ有名なサーファーなんだよ。」
「そうなんですか?凄い!!」
ウッドデッキに続く砂浜には、遼さんのものなのか使い込まれたサーフボードとラッシュガードが無造作に立てかけてある。
「なになに?俺の話ー?」
遼さんが料理を持って戻って来た。
「はい。馨はいつものね。ユリちゃんには…ユリスペシャルってとこかな!」
「わぁ!ありがとうございます♬カワイイ〜♡ 」
「ごゆっくりどーぞ。」
馨さんの前にはサフランライスのカレー。
ユリのは真っ白なお皿に一口サイズの色々な種類の料理がセンスよく盛り付けられ、所々に花が飾られている。
「なんか…カワイすぎて食べるの勿体無いです…。」
「クスクス…でも…食べよっか。」
「はい!いただきます!」
どれから食べようか迷いながら口に運んだ。
「ん!!!おいしい…!」
「よかった。遼さん腕は確かだからね。」
「馨さんは…いつもこのカレーなんですか?」
「うん。すっかりここのカレーしか食べれなくなっちゃってね。ほら、食べてみて。」
さっきまで馨さんが口に運んでたスプーンにカレーをすくい、当たり前のようにユリの口元に差し出された。
あまりにも自然なその動きに、ユリは反射的に口を開いてしまった。…が、
世の中の多くの恋人たちの間で行われるであろう些細な甘いその行為とは全く違い、ひどく官能的な衝撃をユリに与えた。
優しくユリを見つめるその眼差しには有無を言わせぬ強さがあり、吸い寄せられる様に目が離せない。
口腔に挿れられた金属のそれはゆっくりとユリの舌の上を滑り、口の中を確かめるようにまたゆっくりと抜き取られた…。
尾てい骨の少し上をゾクゾクが走り抜けた。
もし今、立っていたら腰砕けになっていただろう。
(椅子の上でよかった…)
咀嚼しながら、心からそう思った…。
「ど?」
向けられた質問が自分にだと気づくまでに時間がかかった。
慌てて口から出た言葉は、
「すごい…こんなの…はじめてです…。」
「うん。秋の海もなかなかでしょ。遼さんあ〜見えてこの辺じゃ有名なサーファーなんだよ。」
「そうなんですか?凄い!!」
ウッドデッキに続く砂浜には、遼さんのものなのか使い込まれたサーフボードとラッシュガードが無造作に立てかけてある。
「なになに?俺の話ー?」
遼さんが料理を持って戻って来た。
「はい。馨はいつものね。ユリちゃんには…ユリスペシャルってとこかな!」
「わぁ!ありがとうございます♬カワイイ〜♡ 」
「ごゆっくりどーぞ。」
馨さんの前にはサフランライスのカレー。
ユリのは真っ白なお皿に一口サイズの色々な種類の料理がセンスよく盛り付けられ、所々に花が飾られている。
「なんか…カワイすぎて食べるの勿体無いです…。」
「クスクス…でも…食べよっか。」
「はい!いただきます!」
どれから食べようか迷いながら口に運んだ。
「ん!!!おいしい…!」
「よかった。遼さん腕は確かだからね。」
「馨さんは…いつもこのカレーなんですか?」
「うん。すっかりここのカレーしか食べれなくなっちゃってね。ほら、食べてみて。」
さっきまで馨さんが口に運んでたスプーンにカレーをすくい、当たり前のようにユリの口元に差し出された。
あまりにも自然なその動きに、ユリは反射的に口を開いてしまった。…が、
世の中の多くの恋人たちの間で行われるであろう些細な甘いその行為とは全く違い、ひどく官能的な衝撃をユリに与えた。
優しくユリを見つめるその眼差しには有無を言わせぬ強さがあり、吸い寄せられる様に目が離せない。
口腔に挿れられた金属のそれはゆっくりとユリの舌の上を滑り、口の中を確かめるようにまたゆっくりと抜き取られた…。
尾てい骨の少し上をゾクゾクが走り抜けた。
もし今、立っていたら腰砕けになっていただろう。
(椅子の上でよかった…)
咀嚼しながら、心からそう思った…。
「ど?」
向けられた質問が自分にだと気づくまでに時間がかかった。
慌てて口から出た言葉は、
「すごい…こんなの…はじめてです…。」