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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第24章 秘密
「今後、二度と妻に近づくでない。もし再度、瑶子に今宵のような狼藉を働いたなら、その場で」
 そこで短刀の鞘を払い、射貫くような瞳で惟章を見据えた。
「そのときは有無を言わさず貴様を斬る」
 満月の光を浴び、短刀の刃が光った。その瞬間、瑶子は泣きながら頼経に取り縋った。
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