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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第27章 切なすぎる夜
 更に丹念に舌を使い、頼経の剛直を扱いてゆく。そのせいで、彼自身はますます猛り狂い、瑶子がかつて見たこともないほど大きく固くそそり立った。
「ツ」
 ふいに頼経が小さいうめき声を洩らし、瑶子を褥に押し倒した。視界が反転し、いつしか逞しい彼に覆い被さられていた。猛り狂った彼自身がひと突きで入ってくる。その衝撃に伴う大きな充溢感と痛みに、瑶子はかすかに眉根を寄せた。
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