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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第29章 第五話 【今宵の桜~義高と大姫のものがたり~】

ふっと視界が暗転した。まるで母政子が御所に招いた旅芝居の一座を見たときのようだ。芝居から芝居への途中、舞台が変わる、そんな感じで大姫の周囲の風景が変わった。
ふいに光の洪水が押し寄せた気がして、あまりの眩しさに大姫は眼を閉じた。
「―姫、姫」
誰かが呼んでいる。懐かしい声、聞いたことがあるようで、ないような。
大姫はゆっくりと眼を開いた。その瞬間、あまりの愕きに言葉を失ってしまった。
ふいに光の洪水が押し寄せた気がして、あまりの眩しさに大姫は眼を閉じた。
「―姫、姫」
誰かが呼んでいる。懐かしい声、聞いたことがあるようで、ないような。
大姫はゆっくりと眼を開いた。その瞬間、あまりの愕きに言葉を失ってしまった。

