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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第30章 華随想Ⅱ

史実では、義仲の死後、巴がどうなったのかは諸説あるようですから、万が一には、こういうこともあり得たかもしれませんね。歴史では死んだはずの人が実はひそかに生きていて幸せに暮らした―。史実ではあり得ないことかもしれませんが、私は何かこういう話を聞くと、ホッとします。
そして、歴史はあくまでも後世に伝わっている過去の記録ですから、絶対ということはあり得ません。なので、史実では早世した人が生きていたということも、逆にいえば皆無だとはいえないと思うのです。そこが歴史の面白いところです。
さて、今夜、思い出したということに話は移ります。
私の創作活動の原点が鎌倉時代という話と重なるのですが、私が小学六年のときに借りた学級文庫の中で〝義経記〟がありました。ぎけいき、と読みます。まだ新品でした。それもそのはず、誰も借りてなかった―笑。お陰で一旦読み終わって返しても、また読みたくなって何度か借りました。でも、結局、卒業まで、その本は誰も私以外に借りませんでした。
あんまり子どもには面白くなかったのでしょうか。私は凄く面白くて夢中になりました。更に中学一年の時、大河ドラマ〝草燃える〟で鎌倉時代に完全にハマリました。義高と大姫の悲恋を知ったのもその頃です。大姫役は子ども時代は斉藤こずえさん、大人になってからは池上季実子さんでした。
同じ頃、〝源頼朝〟という伝記を買って貰いました。これがドラマや小6のときに読んだ〝義経記〟と繋がっていて、また面白かった。夢中になりました。
この前のエッセイとも繋がりますが、鎌倉時代は一部のファンには人気がありますが、意外に知られていない時代です。でも、探せば色々と面白い歴史ネタがたくさんあります。
今回、幼い日に夢中になった時代を取り上げて連作という形で長編を描くことができて、とても嬉しいです。あと残るところ一作となりましたが、最後まで私なりの物語を紡いで良い形で終わらせることができればと思います。
いよいよ最終話です。また少しだけお時間を頂きますが、今度もさほどお待たせすることもないと思います。
それでは、つまらない話におつきあい頂き、ありがとうございました。
2015/01/12
そして、歴史はあくまでも後世に伝わっている過去の記録ですから、絶対ということはあり得ません。なので、史実では早世した人が生きていたということも、逆にいえば皆無だとはいえないと思うのです。そこが歴史の面白いところです。
さて、今夜、思い出したということに話は移ります。
私の創作活動の原点が鎌倉時代という話と重なるのですが、私が小学六年のときに借りた学級文庫の中で〝義経記〟がありました。ぎけいき、と読みます。まだ新品でした。それもそのはず、誰も借りてなかった―笑。お陰で一旦読み終わって返しても、また読みたくなって何度か借りました。でも、結局、卒業まで、その本は誰も私以外に借りませんでした。
あんまり子どもには面白くなかったのでしょうか。私は凄く面白くて夢中になりました。更に中学一年の時、大河ドラマ〝草燃える〟で鎌倉時代に完全にハマリました。義高と大姫の悲恋を知ったのもその頃です。大姫役は子ども時代は斉藤こずえさん、大人になってからは池上季実子さんでした。
同じ頃、〝源頼朝〟という伝記を買って貰いました。これがドラマや小6のときに読んだ〝義経記〟と繋がっていて、また面白かった。夢中になりました。
この前のエッセイとも繋がりますが、鎌倉時代は一部のファンには人気がありますが、意外に知られていない時代です。でも、探せば色々と面白い歴史ネタがたくさんあります。
今回、幼い日に夢中になった時代を取り上げて連作という形で長編を描くことができて、とても嬉しいです。あと残るところ一作となりましたが、最後まで私なりの物語を紡いで良い形で終わらせることができればと思います。
いよいよ最終話です。また少しだけお時間を頂きますが、今度もさほどお待たせすることもないと思います。
それでは、つまらない話におつきあい頂き、ありがとうございました。
2015/01/12

