この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第35章 対決~将軍と執権~

執権北条経時、この時、二十八歳。線の細い優男風でやさしげな印象を与えるが、なかなかどうして腹の内を見せない策謀家である。北条得宗家を背負って立つ当主でもあった。とはいえ、経時が元服時は頼経自身が烏帽子親となり元服し、頼経自身の片諱(かたいみな)を与えて〝経時〟と名乗ったという間柄でもあった。
更に頼嗣が元服の際は経時が烏帽子親となっている。将軍家父子と執権経時の関係は緊密であるように見えながら、実に複雑微妙なのだ。
更に頼嗣が元服の際は経時が烏帽子親となっている。将軍家父子と執権経時の関係は緊密であるように見えながら、実に複雑微妙なのだ。

