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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第6章 復讐のとき
「そちがこたび、河越の婿となった時繁か?」
 ぞんざいに訊ねられ、時繁は恭しく頭を下げた。
「さようにございます。この度は鎌倉どののご尊顔を拝し奉り、恐悦至極にて」
 頼朝は時繁を無遠慮に眺め、更に視線を楓に移した。
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