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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第6章 復讐のとき

「姫さまが仰せでした。帝は日のように輝く美貌の御方ゆえ、早く入内したいと。正直、姉君の大姫さまは入内に乗り気ではいらっしゃいませんでしたから、下の姫さまのように無邪気に嫁ぐ日を愉しみにしているお姿を見ると、ホッとします。私は幸運にもこうして時繁さまとめぐり逢い、晴れて夫婦になることができましたから、やはり姫さまにもお幸せになって頂きたいと思うのです」
「俺の方こそ、楓のような妻を得て幸せ者だ」
時繁が呟くように言う。
「俺の方こそ、楓のような妻を得て幸せ者だ」
時繁が呟くように言う。

