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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第12章 逢瀬と初夜の真実
第一、妊娠率も三十過ぎれば格段に下がる。頼経と竹御所の結婚は誰がみても、ごり押しであり無理がありすぎたものだった。
こんな屈辱は二度と味わいたくない。千種は涙を流して初夜を迎える支度にも耐えた。幸い、妻を嫌悪しているという頼経がこの身体に触れることはないだろうし、そうなれば、恥ずかしい姿を晒すこともない。
こんなつまらない女などやはり二度と顔を見たくないと思ってくれた方が千種には好都合といえた。