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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第12章 逢瀬と初夜の真実
千種が何も言わないことがかえって誤解を招いてしまった。頼経は半狂乱になった。
「申せ、そなたは千種ではないのか、あの時、私と共に愉しいひとときを過ごしたのではないのか、よもや別人とは言わせぬ」
か細い身体に回された彼の手にはますます力がこもった。
「何と、やわらかな身体だ」
怒りながらも、頼経は千種の身体のあちこちに触れる。腰から臀部、豊かな胸のふくらみを大きな手で包み込まれ、揉みしだかれる。