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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第12章 逢瀬と初夜の真実

「まあ、有り体に言えば、言葉どおりですよ。御所さまは御台さまに夢中になっておられる。お相手が頼家公ご息女でございますゆえ、我々も初夜に不祥事があってはと、御所さまには事前に幾度かは年長の侍女からの手ほどきを受けて頂きました。ゆえに御所さまは女人が初めてというわけではありません。さりながら、過ぎたるはまた災いの元、御所さまが万が一、他の女に眼を向けられても困ると、女関係は身を慎んで頂いていたのですよ。その効果でしょうな、初めてどっぷりと溺れる女体の色香にのぼせ上がっておられる」

