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第12章 逢瀬と初夜の真実

「泰時どの」
　窘めるように言われ、泰時は叱られた小児のように身を縮めた。また、わざとらしい大きな咳払いをする。
「いや、言葉が過ぎました。失礼をお許し下さい。伯母上。ですが、事は予想以上に上手く行きましたな。【婚儀の二ヶ月前に紫姫のことがあったときは、どうなることかと思いましたが、御台さまはご立派に本来のお勤めを果たして下さった】。後は将軍ご夫妻に御子が授かる日を待つだけにて」