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一夜草~ひとよぐさ~【華鏡(はなかがみ)】
第14章 身代わり姫の告白

「赤ちゃんはどうしたの?」
再度訊ねると、茜は涙をぬぐい、微笑んだ。
「ご立派な若君さまにございます。御台さまは殊の外お疲れのご様子なので、ややさまはただ今、乳母が別室にお連れ致しました。後ほど幾らでも母子の対面は叶いましょうほどに。大任を果たされたのですから、今はゆるりとお休み下さいませ」
「どうしてなのかしら、ややが生まれて痛みは嘘のようになくなったのに、身体が重くてしようがないの。それに、何だか眼がよく見えない」
再度訊ねると、茜は涙をぬぐい、微笑んだ。
「ご立派な若君さまにございます。御台さまは殊の外お疲れのご様子なので、ややさまはただ今、乳母が別室にお連れ致しました。後ほど幾らでも母子の対面は叶いましょうほどに。大任を果たされたのですから、今はゆるりとお休み下さいませ」
「どうしてなのかしら、ややが生まれて痛みは嘘のようになくなったのに、身体が重くてしようがないの。それに、何だか眼がよく見えない」

