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知らなくってもいい性
第22章 救われた

もう死んでしまおうか?

前にもこんなことを思ったことがあった。

あれは...いつだっだだろう?
確か5、6年ぐらい前、短大を卒業後に社会人として働きだしてようやく一年も過ぎようとしていた頃。



私は駅のホームで電車を何本も見送っていた。
ホームはいい。

このまま落ちてしまえば死ねる。
けど、電車に跳ねられれば家族に多額の賠償金の請求がいく。

死にたくても死ねない環境がそこにはある。


その日、会社が薦める資格の研修に2日ほど通った後、久々に会社に行くと身に覚えのないミスを責められた。

もうとっくにできていなければいけない仕事ができておらず、たまたま上司も忙しくしていたため見逃してしまい、先方から怒りの電話があったらしい。

仕事が頼まれたのはもう一ヶ月以上も前のことで上司はその仕事を誰に頼んだのか正確には覚えていなかった。
「簡単な仕事だと思って任せたのが間違いだった!!」
等と責められてもなんのことか分からなかった。

しかし...その仕事に関する見積り等の書類はなぜか私のデスクの引き出しから見つかっていた。
上司は決めつけると疑わない人で、そうなるとみんなが「あぁ、確かそうだった」と口を揃えて言ったらしい。
後から察するにどうもそんな感じのようだった。

私は自分の仕事が一通り終わっていることを確認してから研修に行ったので、上司に「その仕事のことは知らない。」と訴えたが、頭に血が上っていた上司は聞き入れず、むしろ素直にミスを認めない私をより責め立てた。

誰かの責任にしなければならない。

そんな空気の中、もともと人付き合いの良くなかった私の味方をする人などおらず、社内全員が敵に見えた。
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