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知らなくってもいい性
第23章 帰る
私は....大事なことを忘れていた。
結婚したから夫婦をしてる訳じゃない。
私はマサヒトが好きだから夫婦になったんだ。
ギィ
パチンッ
部屋が明るくなる。
「マキさん起きてる?昨日来れなくてごめんね。」
「今日はもっとアナル拡げよ♪」
「あれ?シューヤ、今日は朝の当番じゃなかったのかい?」
「ユマが代わってくれるって。」
私は...家に帰る。
ピシッ
「えっ!」
「なっ!?」
「これは...」
帰ってマサヒトに会う。
マサヒトの気持ちをきちんと確かめる。
目を開けて起き上がるとなぜか首輪がパラリと外れた。
それに、なんだか身体が軽い気がする。
あれっ?これは...
部屋の明かりだけではなく、ほんのりと暖かい明かりが大きな球体のように部屋に広がっている。
これは...
私の空間だ!!
力...使えたんだ!?
でもこんなに大きなバリアを張ったのは初めてだった。
部屋を見渡すと私の空間にカズキとシューヤとマッチョが力なく座りこんでいた。
いつの間にこの三人がいたんだろ?
というか私の空間に私以外の人が入ったのなんて初めてだ。
何が起こったんだろう!?
でもとにかく私は家に帰る!!
ベットから降りようとすると、扉からケイが覗いているのが見えた。
「シューヤ...最近様子がおかしかったから、後をつけてきちゃったけど...
ねぇ、この部屋何?
ここで何してたの?
ねぇ...もう僕には飽きた?」
そこまで言うと涙目になりながら、走り去っていった。
「なっ!?ケイ!違う、待てって!俺はお前が一番大事だからっ!」
シューヤは立ち上がると慌ててケイを追いかけていった。
そんな姿を見送るとマッチョが口を開いた。
「俺もね。力の使い方が間違ってることなんてよく分かってる。
でも、この力をいい使い方をしたくとも実際は無理なんだよ...
だから、欲のために使ってもいいんじゃないかって。」
とくに聞いた訳でもなかったけれど、なんだか反省してくれているようだった。
私はとくに何も答えず、ベットから降りて扉に向かって歩き出す。