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知らなくってもいい性
第12章 質問


ガチャ、ガチャン

鎖が外される音がする。

チャンスだけど、策が何もない上に体力もない...

両腕はまとめてまた別の鎖で繋がれて、足にも右足だけ重りのついた鎖がつけられた。

「歩け。こっちな。」

ボスに腕の鎖を引っ張られながら、よたよたとついていく。

歩く度にまだ残っていた液体が股から大腿に流れてきて気持ちが悪い。
でも、早足で歩くボスに引っ張られ、とてもそんなことに構っていられない。

歩きにくい...足にこんなのつけなくても、そう簡単には逃げられないのに。

イスに座らせられ、手の鎖が外されて、今度は縛られていく...。

目隠しは相変わらずだったので、見えないけど、このイスはたぶんさっき見たU字型のイスだろう。なんだか洋式トイレみたいな座り心地がした。
さっき打たれた箇所がイスに触れてじんわりと痛む。

「うっ...」

自分が今どんな状態なのかは想像するしかないけど、きつく縛られる度に声が漏れてしまう...
胸まで一つずつ縄が食い込むように縛られていく。

「あと、ここも。」

「はいよ。」

首にも縄が巻かれた。
最終的に身体がイスに密着するような形で、だけれども直角というよりかは腰が少し前に出ており、少しでも秘部を前に出したいかのようだった。

腕は後ろに腕組みするように縛られた。足も片足ずつイスの足にくくりつけられ、股を開いている状態になった。

まったく自由はきかないけれど、一つだけ良かったのは、手首や足首の傷を避けるように縛られたことだった。
少しは気にかけてくれたのだろうか?
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