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知らなくってもいい性
第13章 家に帰りたい?
石鹸で手をきれいに洗って、
ついでに久々の水だし、顔も洗う。
使い捨て歯ブラシまで置いてあるのでありがたく使わせてもらう。

鏡に映る自分の顔は相当ひどい顔かと思いきや、若干のクマはあるけど思ったほどでもなかった。

なかなか肌触りのいいタオルで顔を拭くと久々にすっきりした。

諦めはある...
でも、やっぱりこの部屋を出ることは躊躇してしまう。

またひどい目に合うんだろう。

意外に優しいのかな。と思いきや、全くそんなことなかったり。
生殺し状態だ。
恐い...

でも、早く行かないとまたボスに何かされる...

戸惑いながらも、部屋に戻ると誰もいなかった。

むしろ、どうしよう?と思ってしまう。
とりあえずベットに戻ると、さんざん汚れたシーツは代えられて新しいものになっていた。

律儀だなぁ。と感心しつつも
そうだ!今のうちに足の重りの鍵を探そう!!

でもすぐに扉が開いてしまった。

「あっ、マキさん。大丈夫?」

カズキだった。

「俺、一応マキさんの世話係だからさ。シーツ替えといた。あと、お腹空いたでしょ?簡単なものしかないけど持ってきた。」

昨日、人をさんざん苦しめたくせに。
そもそもこの現状はあんたのせいなのに!!
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