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知らなくってもいい性
第13章 家に帰りたい?

「ちょっ、何っ!」

ガチャ

両腕を頭の上にまとめられると浴槽内の壁に取り付けてあった枷にかけられた。

「まぁ、一応ね。一応。」

またひどい目に合うような気がして、もう嫌だ。
やっぱりこいつは変なんだ。

ガチャ...ガチャガチャ

腕を動かしてみてもそう簡単には外れそうになかった。

その間にカズキは服を脱いで、浴槽にお湯を溜めていた。

私をこんな状態にして、一人ゆっくり入るのか???

カズキはスポンジに石鹸を泡立てると私の身体を洗いだした。

足は自由だけど、カズキを蹴り飛ばしたところでなんの解決にもならない。

「またマキさんとお風呂に入れるなんて嬉しいな♪」

「私は全然嬉しくないし、っていうかこんな格好だしっ!!!

私、家に帰らないと。カズキこのままだと誘拐犯なんだよ?分かってるの?」

「マキさんも合意の上だったらいいんでしょ?
ねぇ、本当に家に帰りたい?」

まただ。なんでそんなこと...。
私は黙りこんだ。
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