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第13章 家に帰りたい？

なのに．．．

カズキが言ってることはたぶん本当だ。

はっきり事実を知ることがこんなにショックだなんて思ってもみなかった。

頑張ろう。と思っていた自分の気持ちがガラガラと崩れていった。

ただただ泣くしかできない私にカズキは耳元で囁いた。

「俺はマキさんのこと愛してる。」

「．．．．．．
気持ちよくして。
．．．全部．．．忘れさせて。」

「いいよ。たくさん感じさせてあげる。いっぱい気持ちよくなって。」

そのままカズキは口づけをした。
するりと入ってきた舌を躊躇なく受け入れる。

彼が求めるままに受け入れていく。
私のことを欲している舌の絡まりが心地いい。

長く深いキスのあと、カズキは枷を外した。
そのまま腕をカズキの首や背中に絡ませる。

彼からも強い抱擁を返されながら、またキスに更ける。

頭がぼーっとする。
もういいや。

考えることなんてやめて、この心地よさに酔いしれていればいいんだ。
ただ、感じていればいいんだ．．．