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知らなくってもいい性
第14章 感情
今日は牛丼を食べてから帰ってきた。
やはり予想通り、家に妻はいなかった。

シャワーを浴びて、ビールを飲みながら軽くテレビを見た後、すぐにベットに倒れ混んだ。

洗濯物がたまってきた。
冷蔵庫のビールもなくなった。

めんどくさい...


そういえば、結婚してからそんなことを感じたことは一度もなかった。

携帯が震える。
ユイちゃんからのメールだった。

「次はいつデートできる?」

いつもならすぐに返すのに。

どうして俺、こんなに疲れてんだろ。

なんとなく返信する気になれず、
ポサッと携帯を枕元に投げて、目を閉じる。

いつもどおり可愛いユイちゃんの顔やユイちゃんとの行為を思い出しながら、幸せな気持ちで眠り...

いや、

なぜだか今日は妻のフェラを思い出してしまった。

ユイちゃんのぎこちないフェラが新鮮で、すごく感じたのに。

なぜだか妻のフェラが恋しくなる。

マキは俺の感じ方を窺いながら、もったいぶるようにくわえていた。
時々、上目遣いでこちらを見上げるマキはなんとも言えず、いとおしかった...

ユイちゃんのフェラも好きなのに。
やっぱり慣れてないせいなのか“早くイッて欲しい“というオーラをがんがんに感じた...


そういえば、もうマキとは随分としてなかったっけ?

マキは...どこで何をしているんだろう?
どうしていなくなったんだろう?

ひょっとして浮気なんかする俺に愛想つかして、他に男でもできたのか?

もう帰ってこないんじゃないだろうか?

...もうあいつとセックスすることなんて、二度とないんじゃないだろうか?

ぐるぐると頭の中にいろんな感情が入り交じる。

ユイちゃんか大事...
なんだよな。

俺はマキのこと...

どう思ってんだろ?
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