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第15章 観察

「あっあぁ．．．
いやぁ！やめて！ごめんなさいっ！
！口開けるからっ！お願いっやめてぇ！！」

ビクビクと震えつつ、うっすらと口を開けながら、シューヤを見つめた。

「どうしようかな？
．．．でもまぁ、やっぱ口からの方が楽だしな。ちゃんと開けといてな。」

水がピタリと動きを止めて、またひとまとめの蛇になっていった。

恐い．．．恐いけど、もう祈るしかない。

口の周りを這うように濡らした水の蛇は狙いを定めるとそのまま勢いよく喉の奥へと進んでいく。

「ガァッ！」

喉の奥で水が一旦止まる。

「以外に難しいな。」

シューヤは私のおでこを押さえて顎をぐいっと上げると気道が一直線になるような状態にした。

「ここで間違えるとあんた死ぬからさ。ちょっと、ごくってやって飲み込んで。」

もう、言われるがままやるしかない。

喉の奥に貯まっている水をごくりと飲み込む。

「！！！」

道を得た水はそのまま身体の中へ流れていく。
水をホースごと飲み込んでしまったかのようだ。
ひたすらに連続で飲み込むしかなく、苦しい。

ゴクッゴクッ

無理矢理に水を飲まされ続け、胃が限界を迎えてくる。

呼吸が苦しく、
必死に鼻で息を吸う。

ズズズッ
ゴボリ

苦しい．．．．もう．．だめ．．．

意識を失いかけたその時、水がピタリと止まった。

「ガハッ！ゲホッ
ハァハァ．．．」

目を見開いて必死に呼吸をする。

胃が張っているような痛みを感じる。壊れてしまう．．．

「あ～、うん、もうちょっといけるかな。」