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BlueSpinel~快楽に噎(むせ)ぶ処女姉妹~
第2章 交渉・晶の場合
携帯の着信音が鳴った。
タイミングを熟知している晶は
着信を即座に受けた。
「はいはーい」
『お疲れです。1番です』
店のスタッフが、隠語で連絡する。
ここで1番と言っているのは
予定通り男と別れて、店に戻れという指示だ。
サクラのバイトでは
男と一緒に店外に出る行動が、最も要求される。
店に”外出料”が入るし、更に他の男性客に
(俺だって脈アリかもしれない)と
期待感を抱かせるのが役目だからだ。
その連絡をきっかけにして
一緒に居る男へ、言い訳をして別れる。
それが通常の段取りだ。
しかしその時はいつもと違っていた。
「あーちょっとゴメンね。いま外なんで♪」
『……了解です』
晶は飄然と、スタッフとの通話を終えた。
(気が向いたから、少しデートします)
といった意味合いだ。
店にとってみれば、それは困った行動だが
店舗スタッフも、晶の機嫌を損ねるのはNGだと
認識しているのだろう。その場は引き下がった。
晶は、ときどきこうやって
店舗スタッフの指示に関係なく、デートをする。
本来、サクラとしては問題行動だ。
タイミングを熟知している晶は
着信を即座に受けた。
「はいはーい」
『お疲れです。1番です』
店のスタッフが、隠語で連絡する。
ここで1番と言っているのは
予定通り男と別れて、店に戻れという指示だ。
サクラのバイトでは
男と一緒に店外に出る行動が、最も要求される。
店に”外出料”が入るし、更に他の男性客に
(俺だって脈アリかもしれない)と
期待感を抱かせるのが役目だからだ。
その連絡をきっかけにして
一緒に居る男へ、言い訳をして別れる。
それが通常の段取りだ。
しかしその時はいつもと違っていた。
「あーちょっとゴメンね。いま外なんで♪」
『……了解です』
晶は飄然と、スタッフとの通話を終えた。
(気が向いたから、少しデートします)
といった意味合いだ。
店にとってみれば、それは困った行動だが
店舗スタッフも、晶の機嫌を損ねるのはNGだと
認識しているのだろう。その場は引き下がった。
晶は、ときどきこうやって
店舗スタッフの指示に関係なく、デートをする。
本来、サクラとしては問題行動だ。