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BlueSpinel~快楽に噎(むせ)ぶ処女姉妹~
第2章 交渉・晶の場合
「……?」
通話の様子を不思議そうに見ていた匠海に
「どこに入ります~?」
と、平然と訊く。
「ああ、この界隈はあまり詳しくないんで……」
「そっかー。じゃあ近くにしますか♪」
普通のデートなら
付き合う気が萎えるような男の返事にも
晶は全く頓着しない。
むしろ好都合だと思っていた。
「あ アソコにしよっか~」
ひょいと横を向き、路地に入った場所を指す。
晶が何度か利用している焼肉店の看板がある。
有名ではないが、地元では高級店で通っている店だ。
「上カルとハラミとタンと~、あとコーラ」
奥の席に通されると、晶はヒョイヒョイと注文して
あとは匠海を無遠慮に眺めていた。
「ああ、それじゃ同じのを」
注文が済むと、晶はすぐ口を開く。
「今日クルマ乗ってきたんですか?」
「はい、近くに停めてきました」
「へー、何乗ってるんですか?」
「いや、安物ですよ」
そのやりとりで、晶は更に安心していた。
派手な格好をして、見せ金をチラつかせて
強引に迫るようなタイプとはまるで正反対だ。
そしてこの男、ビールは飲まない。
一見大人しいタイプでも
酒を飲みだすと無茶をする男も居るが、その線も消えた。
「君みたいな年の離れた子と
こんな所で話すのは……恥ずかしいですね」
匠海は、はにかんだようにして呟いた。
通話の様子を不思議そうに見ていた匠海に
「どこに入ります~?」
と、平然と訊く。
「ああ、この界隈はあまり詳しくないんで……」
「そっかー。じゃあ近くにしますか♪」
普通のデートなら
付き合う気が萎えるような男の返事にも
晶は全く頓着しない。
むしろ好都合だと思っていた。
「あ アソコにしよっか~」
ひょいと横を向き、路地に入った場所を指す。
晶が何度か利用している焼肉店の看板がある。
有名ではないが、地元では高級店で通っている店だ。
「上カルとハラミとタンと~、あとコーラ」
奥の席に通されると、晶はヒョイヒョイと注文して
あとは匠海を無遠慮に眺めていた。
「ああ、それじゃ同じのを」
注文が済むと、晶はすぐ口を開く。
「今日クルマ乗ってきたんですか?」
「はい、近くに停めてきました」
「へー、何乗ってるんですか?」
「いや、安物ですよ」
そのやりとりで、晶は更に安心していた。
派手な格好をして、見せ金をチラつかせて
強引に迫るようなタイプとはまるで正反対だ。
そしてこの男、ビールは飲まない。
一見大人しいタイプでも
酒を飲みだすと無茶をする男も居るが、その線も消えた。
「君みたいな年の離れた子と
こんな所で話すのは……恥ずかしいですね」
匠海は、はにかんだようにして呟いた。