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秘密にしろよ
第9章 新しい生活
皆の視線が痛い。

でも俺達は堂々と歩いた。

見るなら見ろよ。これが俺の恋愛だ。

それに…恭介は俺のもんなんだよって…教えてるみたいで…少し嬉しくなった。

暫く歩くと、映画館に着いた。

恭介は俺の手を引いて、その中へと向かって行く。

「…映画観るんだ?」

と恭介に聞くと、繋いでいた手を離した。

「…ちょっと待ってろ。チケット買って来る。」

と言ってチケット売り場へと歩いて行った。

…どれ観るんだ?アニメじゃ無いだろうし…えっ?このベタな恋愛のかな?嫌…きっとこのアドベンチャー的なやつだろうな。でも…恭介って映画とか興味あるんだ?あっ…これかなぁ?ちょっと感動の人間模様お涙チョウダイ物語。恭介泣いてたら…俺ちょっと笑っちゃうかも。

なんて事密かに妄想していたら、

「…もう少しで入れるから…ポップコーンとかいるか?」

と戻って来た恭介が、また俺の手を握った。

「…いい。いらないよ。恭介食べたいんだったら…付き合うけど。」

と微笑むと、

「…食べたい。行くぞ。」

と売り場へと歩いて行った。

そしてレジで、

「…キャラメルのやつ下さい。」

とか言いやがった。

…子供かっ。

と俺は思わず吹いた。

そしてポップコーンを片手に、席へと向かった。

席に座ると、

「…で…何観んの?」

と俺は、ポップコーンをポリポリと食べている、恭介の顔を見る。

「ん?…秘密だ。お前も食べてみろ。意外に旨いぞ。」

とポップコーンを差し出した。

俺は一粒取って口へと放り込む。

ん?!旨い…。

結局映画が始まる前に、二人で全部食べ終えていた。

辺りが真っ暗になる。

…あっ…始まるんだ。…何観るんだろ…。

分からないモノを待つのは…少しドキドキする。

…寝ちゃったら…どうしよう。

しかしそんな不安は、始まったと同時に消え去った。
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