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秘密にしろよ
第10章 二人の想い
駐車場に着いて、車へと乗り込む。

シートベルトを締めて、車はゆっくりと走り出した。

「…なぁ?」

と俺は運転を意外と上手くこなしている、江奈に話し掛ける。

「…は…はい?」

と勿論江奈は、前を見ながら返事をした。

「…江奈って…独り暮し?」

と俺は横顔に話し掛けた。

「…はい。そうですが…。なに故…」

と応えた江奈に、

「…今度…行ってもいい?」

と俺は微笑んだ。

「なっ…えっ…は…い。あの…はい。どうぞ…お気軽に…」

と江奈はかなり焦っていた。

…お気軽にって…。

「…あの日…」

と江奈は更に言葉を重ねる。

「えっ?あの日?」

と俺は何の事なのか分からず応える。

「…恭介さんの家へ行かれたのですか?」

そこでやっと何の事なのか分かった。

「ああ…あの日ね。…そうだよ。泊まりに行った。知ってた?恭介って豪邸に一人で住んでるんだぜ?」

と笑った俺に、江奈は少し顔を曇らせる。

…?

「…麟太郎さんは…」

と何かいいかけて、江奈は口を閉ざした。

…俺が…何だよ?

「…何?…言えよ。」

と俺の横顔を江奈を見つめた。

「…いえ…何でも御座いません。気にしないで下さい。」

とハンドルを握り締めていた。

「…何でも無いわけねーじゃんっ。…言えよ。ちゃんと聞くから…言えって。」

と俺なりに優しく聞いた。

「…麟太郎さんは…ワタクシの事…どう思ってらっしゃるのですか?…あっ…それは別に…あの…その…」

と顔を真っ赤に染めた江奈の言葉を遮った。

「…好きだよ。…恭介の事があるからだろ?俺も恭介と同じなんだ。女の一番は…江奈だから。」

と前に向き直った。
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