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秘密にしろよ
第10章 二人の想い
次の日位から徐々に仕事も落ち着き、心にも身体にも余裕が見え出した。

しかし結局誰も抱かないままに、江奈と約束をしたデートは、もう明日に迫ってきていた。

忙しかったのもあって、恭介ともご無沙汰だった。

忙しい時は何かと気が紛れていたが、余裕の出てきた今は…正直堪らなかった。

俺はゆっくりと、書類に目を通している恭介に近づく。

そして後ろからギュッとした。

しかし恭介は驚きもせず、

「…どうした麟太郎?」

と書類をペラペラと捲っていた。

「…恭介…キスして。」

と俺は恭介の耳元に囁く。

すると恭介はクルッと椅子ごとこっちに向くと、俺をグイッと引き寄せる。

唇が触れるか触れないか程の距離で、

「…キスだけでいいのか?」

と囁くと同時に、優しく唇を重てくれた。

チュクッと音がして、恭介の舌が俺の舌を絡め這わせる。

「…んっ…」

身体に軽い電気が走る。

ピリピリと心地よく痺れる感覚に、思わず声が漏れる。

そして恭介はそっと唇を離すと、

「…ちょっと待ってろ。」

と席を立って、秘書室へと入って行った。

暫くすると、秘書室から恭介と江奈が出てくる。

「…江奈…宜しく頼む。…1時間程で帰る。」

と恭介が江奈の肩に手をやる。

「あっ…はい。分かりました。」

と江奈は少し顔を曇らせた。

すると恭介が、

「…麟太郎…先に7階へ行ってろ。俺も直ぐに向かう。」

と俺に声をかける。

俺は言われた通り社長室を出ると、7階へと向かった。


「…江奈…麟太郎は必ず返す。もう少し時間をくれないか?麟太郎との時間を…俺に…。」

「…分かっております故。お気になさらず。ワタクシは大丈夫です。」

二人の間で、そんなやり取りがあった事は、勿論俺は知るよしもなかった。
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