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秘密にしろよ
第11章 イケない身体
まだ覚めやらぬ身体に激しく刺激を受けて、俺はシーツを掴んだ。

「んぁっ…くっ…はぁぁっ…」

超絶なテクニックに、俺は堪らず腰を捻った。

そこで意識がハッキリとして、上半身を起こす。

すると王子様…城谷は俺の上に身体を重ねて、その綺麗な顔を近付ける。

唇が触れるか触れないかの距離で、

「…先輩…スゲー可愛い。」

と言うと、柔らかい唇を重ねた。

…何で?…何で城谷なんだよ…俺は…恭介と…

俺は城谷を引き離すと、

「…何で?!お前何やってんだよっ!!…恭介は?!」

と声を荒らげた。

すると城谷はゆっくりと言葉を綴る。

「…俺は…先輩…麟太郎さんが好きです。5ヶ月前位に社長と、前に俺がいた会社に挨拶に来ましたよね?その時…麟太郎さんを見掛けて…俺…。毎日毎日考えてました。そんな頃に引き抜きの話を貰って。」

城谷は俺の頬を触りながら、更に言葉を綴っていく。

「1度社長とベッドを共にして…けど…結局合わずに途中で止めました。ずっと麟太郎さんを思い浮かべてました。思わず涙が出てしまって…理由を聞かれました。その時…思いの全てを社長に話したんです。1度でもいいから…麟太郎さんを抱きたいって…」

そして城谷は悪戯に微笑みながら、

「…けど…もし…麟太郎さんがその先…俺を欲してくれるなら…何度でも抱きたいと。」

と固まっている俺にキスをしてきた。

チュクッと音が響いて、城谷の舌が俺の舌を絡め捕る。

その舌の艶かしい動きに、俺の身体が痺れていく。

外の陽射しに照された、王子様みたいな城谷は…

凄く綺麗だった。
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