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秘密にしろよ
第12章 女って…
俺達はその後、別々に帰った。

送って行く…と言ってくれた恭介だったけど、明日は江奈とのデートだったので、何となく後ろめたさもあって断った。

家に帰ると直ぐに、俺は江奈に電話した。

あんな後だったので、少し恥ずかしさもあった俺は、明日の時間と待ち合わせ場所を決めると、直ぐに電話を切ってしまった。

…デート…か…

楽しみ…と言うよりは、正直今は面倒臭い方が勝っていた。

…恭介は…何して過ごすんだろ…

デートが終わったら…恭介に会いに行こうかな…

とさえ思う程、今は恭介への思いの方が強かった。

江奈には…悪いけど。

俺はさっさと晩御飯を食べると、お風呂に入って寝てしまった。



朝目が覚めると、まだ約束の時間には大分早かったので、俺は恭介に電話した。

3コール程で、恭介が眠そうな声で出た。

「…あっ恭介?…こんなに早くにごめん。起こしちゃった?」

俺はうっとおしく思われるのが恐くて、直ぐにでも切るつもりでいた。

「…ん?何故謝る。確かに今起きたが…お前の声で起こされるのも…悪くないな。どうした?」

俺は携帯を握り締めていた。

泣きそうだった。

優しい恭介の声に、思わず目が潤んだ。

「…ううん…別にこれと言って何もないんだ。ただ…恭介の声が聞きたくて…ごめん。」

そう言った俺に、

「だから…謝るなよ。俺は…昨日電話があるんじゃないかと思っていたが…」

と恭介の意地悪な微笑みが、電話越しに見えて来そうな気がした。

「…あっ…昨日は疲れてるかと思ったし…俺も直ぐに寝ちゃったから…」

他愛もない話…無駄な様な時間かも知れない。

けど…俺は今…幸せだった。

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