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秘密にしろよ
第12章 女って…
「…今日…江奈とデートなんだ。」
俺はそれとなく伝える。
「…そっか。…何だか浮かない声だな?嫌なのか?」
そう言った恭介に、俺は一番聞きたくて…でも一番聞きたくなくて…矛盾だらけの質問をした。
「…恭介は…どっちに嫉妬する?」
答えが恐かった。
もう何なら、このまま電話を切ってしまおうかと思った。
俺は携帯を握りしめて、ギューっと目を瞑っていた。
「…前にも言っただろ?…俺は…お前を愛してる。だから…嫉妬するなら…江奈に…かな。」
そう優しい声で囁いた。
嬉しさと、安心感と、愛しさと、切なさと……
俺は涙が溢れ出していた。
「……っ……っ……」
何も言えなかった。
これ以上言葉を漏らすと、声を上げて泣いてしまいそうだったから。
「…麟太郎…泣き虫だな。とにかく…今日は楽しんで来い。声が聞きたくなったら…いつでも電話してくればいい。」
その言葉を最後に、愛しい時間は終わった。
俺…女みたいだな…
何で…こんなに恭介が好きなんだろ…
なんなら…女になろうかな…
化粧似合う自信あるけど…
そうすれば…ずっと一緒に居られるのに…
俺は出来もしない事を思い、少し気をまぎらわしていた。
そもそも…何で男同士じゃダメなんだよ。
別にいいじゃん…愛し合ってんだから…
俺も…前まではキモイって思ってたよな…
だから…誰かが悪い訳じゃない。
偏見の目で見る事は…当たり前の事なんだよな。
たまたま好きになったのが…同性だっただけ。
交通事故ときっと同じ様な確率なのかも。
嫌…もっと低いかな。
俺は頭を振って気をとりなおすと、顔を洗いに洗面所へと向かった。
俺はそれとなく伝える。
「…そっか。…何だか浮かない声だな?嫌なのか?」
そう言った恭介に、俺は一番聞きたくて…でも一番聞きたくなくて…矛盾だらけの質問をした。
「…恭介は…どっちに嫉妬する?」
答えが恐かった。
もう何なら、このまま電話を切ってしまおうかと思った。
俺は携帯を握りしめて、ギューっと目を瞑っていた。
「…前にも言っただろ?…俺は…お前を愛してる。だから…嫉妬するなら…江奈に…かな。」
そう優しい声で囁いた。
嬉しさと、安心感と、愛しさと、切なさと……
俺は涙が溢れ出していた。
「……っ……っ……」
何も言えなかった。
これ以上言葉を漏らすと、声を上げて泣いてしまいそうだったから。
「…麟太郎…泣き虫だな。とにかく…今日は楽しんで来い。声が聞きたくなったら…いつでも電話してくればいい。」
その言葉を最後に、愛しい時間は終わった。
俺…女みたいだな…
何で…こんなに恭介が好きなんだろ…
なんなら…女になろうかな…
化粧似合う自信あるけど…
そうすれば…ずっと一緒に居られるのに…
俺は出来もしない事を思い、少し気をまぎらわしていた。
そもそも…何で男同士じゃダメなんだよ。
別にいいじゃん…愛し合ってんだから…
俺も…前まではキモイって思ってたよな…
だから…誰かが悪い訳じゃない。
偏見の目で見る事は…当たり前の事なんだよな。
たまたま好きになったのが…同性だっただけ。
交通事故ときっと同じ様な確率なのかも。
嫌…もっと低いかな。
俺は頭を振って気をとりなおすと、顔を洗いに洗面所へと向かった。