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秘密にしろよ
第12章 女って…
そのまま俺達は遊園地に向かった。
チケットを買って、江奈に渡した。
「…あっ…ありがとうございます。その代わり…是非晩御飯は奢らせて下さい。」
と江奈は申し訳無さ気に受け取った。
「…いいよっ。気にすんなよ…。……いこっ。」
と言いながら、俺は手を差し出した。
一瞬江奈は俺の手を見つめた。
そして嬉しそうに微笑むと、
「…はいっ。」
と俺の手を握ってきた。
手を握られた瞬間、恭介とのデートを思い出された。
胸が軋む。
…恭介に怒られるな…。
今は…江奈の事を大切にしよう。
俺は気持ちを切り替えて、遊園地のアーケードをくぐった。
江奈との遊園地デートは、思っていたよりも楽しかった。
遊園地なんて、小学校の時にグループデートみたいな感じで来て以来だった。
…こんな感じなんだな…普通のデートって。
彼女居ない歴25年程の俺には、凄い新鮮だった。
「…江奈は…こんな風にデートした事あんの?」
と晩御飯を食べに向かっている、車中で話しかける。
そう言って少しハッとした。
…そうだ…こいつ…処女だったじゃん…。
そんな彼氏…居た訳ないよな。
「…初めてでございます。」
と江奈から、思っていた返事が返ってきた。
…だよな。
「…俺も…初めてだから…気にすんな。」
と言いながら、脳裏には恭介が浮かぶ。
…あっ…初めてじゃないか。
「…女とは…」
と付け加えた。
「…女とは?ですか。…恭介さんと…ですよね?」
と江奈は微笑んでいた。
…ダイレクトに名前出すなよ。
逢いたくなるだろ。
「…ああ。そう。」
俺はそう応えて、流れる風景を眺めていた。
チケットを買って、江奈に渡した。
「…あっ…ありがとうございます。その代わり…是非晩御飯は奢らせて下さい。」
と江奈は申し訳無さ気に受け取った。
「…いいよっ。気にすんなよ…。……いこっ。」
と言いながら、俺は手を差し出した。
一瞬江奈は俺の手を見つめた。
そして嬉しそうに微笑むと、
「…はいっ。」
と俺の手を握ってきた。
手を握られた瞬間、恭介とのデートを思い出された。
胸が軋む。
…恭介に怒られるな…。
今は…江奈の事を大切にしよう。
俺は気持ちを切り替えて、遊園地のアーケードをくぐった。
江奈との遊園地デートは、思っていたよりも楽しかった。
遊園地なんて、小学校の時にグループデートみたいな感じで来て以来だった。
…こんな感じなんだな…普通のデートって。
彼女居ない歴25年程の俺には、凄い新鮮だった。
「…江奈は…こんな風にデートした事あんの?」
と晩御飯を食べに向かっている、車中で話しかける。
そう言って少しハッとした。
…そうだ…こいつ…処女だったじゃん…。
そんな彼氏…居た訳ないよな。
「…初めてでございます。」
と江奈から、思っていた返事が返ってきた。
…だよな。
「…俺も…初めてだから…気にすんな。」
と言いながら、脳裏には恭介が浮かぶ。
…あっ…初めてじゃないか。
「…女とは…」
と付け加えた。
「…女とは?ですか。…恭介さんと…ですよね?」
と江奈は微笑んでいた。
…ダイレクトに名前出すなよ。
逢いたくなるだろ。
「…ああ。そう。」
俺はそう応えて、流れる風景を眺めていた。