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第2章 社内sex大歓迎

それから俺達は、別々に部屋を後にした。

俺の部所に戻る途中、ある部屋の前を通りかかった時、小さく喘ぐ声が聞こえた様な気がした。

…ん？

俺は思わず立ち止まって、その部屋の扉の前で耳を澄ましていた。

『…ぁ…ぁぁ…』

…やっぱそうだよな？

俺は辺りを確認すると、扉に耳を付けた。

『ぁ…ぁぁ…ぁぁっ…』

パンパンパンパン…

身体のぶつかる様な音も聞こえてくる。

…誰と誰なんだろ？

ってか…ほんとにお盛んな会社だなぁ。

と自分の事は棚にあげて、ふっと息をついた。

『ぁ…ぁぁ…カイト…』

…ん？カイト？

扉の向こうから確かに…カイト…と喘ぐ声が聞こえた。

…速川先輩？

マジかよ…誰抱いてんだよ。

『ぁ…ぁぁ…イクっん…カイト…ぁぁ…イクっ…』

もう終盤だった様で、どうやら女はイッタ様だった。

すると直ぐに男(多分…速川先輩)の声がした。

『ぁ…ぁぁっ…俺も…イクっ…サユリ…はぁっ…飲んで…ぁぁ…』

…サユリ？

…仁谷さん？

嫌…サユリ…なんて名前…珍しくないし。うん。

…名前呼び合うなんて…初めてじゃないよな？

なんて考え込んでいると、扉が開いてしまった。

ドカッ。

「いてっ!!」

俯いていた俺の頭にメガヒットした。

…ってか…やべっ!!

すると扉からすーっと速川先輩の顔が現れた。

!!!!!!!!!!

目が合ってしまった。

「…あっ…森重くん？ごめんね。当たっちゃったね？」

と言いながら、姿を現して後ろ手に扉を閉めた。

「あっ…いえっ…歩いてたら急に開いて…ハハハ…」

と…俺は嘘を付くのが下手だった。

「…もしかして…聞こえてた？」

と速川先輩は悪戯に微笑んだ。

……バレてます？