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秘密にしろよ
第7章 嫉妬
仕事に一段落着けると、俺は指定した部屋へと急いだ。
その部屋に行くには、社長室の前を通る事になる。
俺は社長室の前に来た時、一段と胸が軋んだ。
『会議中』
あの札がかけられていた。
…誰抱いてんだよ…。
俺は眉間に皺を寄せると、早足で部屋へと向かった。
部屋の前に着くと扉をノックする。
返事を待たずに俺は扉を開けた。
奥の少し広くなった所に、牧瀬さんが立っていた。
俺は鍵を閉めて近くまで歩み寄る。
「お待たせ。…話って…何だよ?」
と俺は牧瀬さんの隣に、壁に背を着けて立っていた。
「…森重さんも…その…あの…両刀なんでございますね?」
俺はハッとして牧瀬さんを見た。
「…何で…そんな事…」
俺は言葉を濁した。
「…あの日…ワタクシは…奥の部屋に居ましたし…防音装置は付いてあるのですが…その…あんまり大きなお声ですと…」
俺はそこで牧瀬さんを囲う様に、壁に両手を着いて逃げられない様にした。
「…聞いてたんだ?…俺の声。お前…俺のそんなとこばっか見るよな?何なんだよ…俺は…両刀じゃない。違うんだ。恭介が…好きなだけだ。」
俺は声を荒らげると、牧瀬さんを睨んだ。
「っ…恭介って…。名前で呼び合っているのですか?」
と牧瀬さんは意外な事に興味を持った。
「…そうだよ。二人で居る時だけだけど。」
と俺が顔を反らせると、
「…社長…森重さんの事…本気なんですね?」
と牧瀬さんが俺を見つめた。
…はぁ?
「…何で?」
思わず眉間に皺が寄る。
「…だって…誰も名前では呼び合っていません。今まで…そんな人は…居ませんでした。男でも…女でも。ただ…ワタクシは…呼んでくれとお願いされましたが…。大切な人にだけ…呼んで貰いたいんだ…と。」
と牧瀬さんは顔を赤らめた。
……恭介?
その部屋に行くには、社長室の前を通る事になる。
俺は社長室の前に来た時、一段と胸が軋んだ。
『会議中』
あの札がかけられていた。
…誰抱いてんだよ…。
俺は眉間に皺を寄せると、早足で部屋へと向かった。
部屋の前に着くと扉をノックする。
返事を待たずに俺は扉を開けた。
奥の少し広くなった所に、牧瀬さんが立っていた。
俺は鍵を閉めて近くまで歩み寄る。
「お待たせ。…話って…何だよ?」
と俺は牧瀬さんの隣に、壁に背を着けて立っていた。
「…森重さんも…その…あの…両刀なんでございますね?」
俺はハッとして牧瀬さんを見た。
「…何で…そんな事…」
俺は言葉を濁した。
「…あの日…ワタクシは…奥の部屋に居ましたし…防音装置は付いてあるのですが…その…あんまり大きなお声ですと…」
俺はそこで牧瀬さんを囲う様に、壁に両手を着いて逃げられない様にした。
「…聞いてたんだ?…俺の声。お前…俺のそんなとこばっか見るよな?何なんだよ…俺は…両刀じゃない。違うんだ。恭介が…好きなだけだ。」
俺は声を荒らげると、牧瀬さんを睨んだ。
「っ…恭介って…。名前で呼び合っているのですか?」
と牧瀬さんは意外な事に興味を持った。
「…そうだよ。二人で居る時だけだけど。」
と俺が顔を反らせると、
「…社長…森重さんの事…本気なんですね?」
と牧瀬さんが俺を見つめた。
…はぁ?
「…何で?」
思わず眉間に皺が寄る。
「…だって…誰も名前では呼び合っていません。今まで…そんな人は…居ませんでした。男でも…女でも。ただ…ワタクシは…呼んでくれとお願いされましたが…。大切な人にだけ…呼んで貰いたいんだ…と。」
と牧瀬さんは顔を赤らめた。
……恭介?